歯周病の症状について

歯周病の症状について

歯周病の症状について

初期の歯周病は自覚症状が少なく、静かに進行していき、気がついたときには重症化していることもある病気です。このためにも日ごろから歯ぐきに異常がないか、セルフチェックしておくことが大切になります。

こちらではさいたま市浦和区の歯医者、たぼ歯科医院が歯周病の症状についてご説明します。気になる症状があれば早めに当院までお越しください。

歯が伸びて見える

歯が伸びて見える

歯周病が進行することで、歯を支える骨(歯槽骨)がどんどん溶かされていきます。そして骨の上部にある歯ぐきが痩せて下がってしまうことにより、以前よりも歯が長く見えるようになってしまいます。

歯ぐきが下がることによって、歯が不自然に長く見えると、審美的にも美しいとはいえません。それだけでなく歯根が露出することで、その部分がむし歯になるリスクが高まります。

歯がグラグラする

歯がグラグラする

歯周病が進行すると、歯を支える歯槽骨が、歯ぐきの炎症を避けようと溶けていきます。歯槽骨が失われてくることによって、歯は支えられなくなり、グラグラするようになります。すなわち歯のグラグラが大きいほど、歯周病が進行しているということになります。

歯の動揺度について
グラグラ(動揺度) 状態 説明
0度 生理的動揺 生理的な動揺の範囲内(0.2mm以内)
1度 軽度 唇(頬)舌(口蓋)的にわずかに動揺(0.2~1mm)
2度 中等度 唇(頬)舌(口蓋)的に動揺。近遠心的にもわずかに動揺(1~2mm)
3度 高度 唇(頬)舌(口蓋)的、近遠心的に動揺し、歯軸方向(垂直的)にも動揺(2mm以上)

歯ぐきから血やウミが出る

歯ぐきから血やウミが出る

歯周病では、ブラッシングをしたときやリンゴをかじったとき、食事をしたときなどに、歯ぐきから血が出ることがあります。これは歯周病の代表的な症状です。健康な状態の歯ぐきであれば、ブラッシングやリンゴをかじる程度で出血することはほとんどありません。

歯ぐきには無数の毛細血管があります。歯周病によって歯ぐきに炎症が起こると、歯ぐきの毛細血管に刺激が加わることで出血するのです。

また歯周病では、歯ぐきからウミが出ることがあります。これは、私たちの体内の免疫細胞が歯周病菌と戦うことで、白血球や歯周病菌の死骸がウミとなり、排出されていることを示しています。

口臭がある

口臭がある

歯周病では、歯周病菌の繁殖によって口臭が生じます。さらに歯周病が進行して、歯ぐきから出血したりウミが出たりするようになると、口臭がきつくなります。また、舌苔が原因であることもあったり、歯石を放置している、口の渇きや口腔内のネバネバなど、様々な原因があります。

歯ぐきの腫れがある

歯ぐきの腫れがある

歯を支えている歯ぐきは、とても繊細な組織で、ストレスや体調の悪化によって腫れることがあります。この歯ぐきの腫れの原因に、歯周病菌が関係しています。

ストレスや体調不良によって免疫力が落ちてくると、細菌に対する抵抗力が低下し、そのことで歯周病菌によって歯ぐきに炎症や起こり、腫れてしまうのです。

歯並びが悪くなってきた

歯並びが悪くなってきた

歯周病では、歯を支える骨である歯槽骨が溶けてしまう場合があります。それが原因で歯を支える力が弱まってしまい、上の前歯が前方に押し出されてしまう事があります。これはフレアーアウトと呼ばれるもので、歯並びの乱れの原因となります。フレアーアウトは歯周病治療後、矯正治療で改善します。

歯が浮いてきたような感じがする

歯が浮いてきたような感じがする

歯が浮いたように感じるという症状は、歯周病にみられる自覚症状のひとつです。歯周病により、「歯根膜(しこんまく)」に炎症が起きると、歯が浮いたような症状が現れます。このような症状を「歯根膜炎」といいます。

歯根膜とは、歯と顎の骨の間にある薄い歯周組織です。歯は顎の骨に直接くっついているわけではなく、この歯根膜を介してつながれています。歯根膜はクッションの役割をしており、噛むときに歯に伝わる力を吸収・分散し、歯が骨にかかる力をやわらげています。

硬いものが食べづらくなってきた

硬いものが食べづらくなってきた

歯周病になるということは、歯の土台が侵されるということです。このために、これまで食べることができていたような、せんべいやリンゴなどの硬いものを食べづらくなったり、噛むことで痛みを感じたりするようになります。